お問合せ
0120-88-3141

「細胞バンク」とはその名のとおり、将来大きなケガや病気をした時の再生医療に備えるためのもので、健康な時や若い時にご自身の細胞を分離・保管しておくことで、将来再生医療が必要となった時にご自身の細胞を移植することができます。

ご自身の細胞を使うことで拒絶反応のリスクが低く、組織機能の回復が期待できます。これが「細胞バンク」の大きな利点です。健康なうちに細胞を保存しておくことで、将来の病気やケガの際に自分の細胞を使って治療を行うことが可能になります。

当院では、院内に「細胞加工・保存」施設を設置し、専門スタッフが幹細胞を抽出します。凍結保存した幹細胞は将来の治療に使うため、何よりも安全で高品質でなければなりません。そのため専門スタッフが徹底した品質管理を行うことで、安全性と品質を高めています。

自己由来の幹細胞には、特定の細胞に分化する能力があります。これは、心臓などの臓器や皮膚などの組織をはじめ、関節ならば骨や筋肉にもなり得る細胞ということです。この性質を活用して、現在、世界中で幹細胞を使った難病・疾患治療の臨床研究が進められ、その効果が確認され始めています。

また、人工関節の手術に代わる治療法としても、幹細胞を用いた再生医療は有力です。最近までは、すり減った軟骨の治療法は人工関節しかありませんでしたが、ここ数年の再生医療技術の進歩によって、ある程度の軟骨のすり減りは修復できることが分かってきました。

スポーツの世界においても、幹細胞を用いた再生医療が利用され始めています。例えば、ヨーロッパのサッカー協会では、ケガからの早期回復ができるように選手の幹細胞をストックしているところもあります。保存することで、再生医療が必要となったとき、必要に応じて細胞を移植することができるからです。

ご自身の細胞を使うことで拒絶反応リスクが低く、組織機能の回復が期待できます。

ただ問題は、幹細胞を保存する際に、いかに細菌汚染を防ぐかです。

セルメディカルチームジャパンの細胞バンクは、ライフサイエンス分野におけるパイオニアであるBrooks社製の細胞保存システムを採用しています。

当院が採用しているBrooks社製の細胞保存システムには大きな特長があります。そのシステムでは細胞の保存にまつわる作業を全てコンピュータ管理しており、自動で即時に一人分の幹細胞だけを取り出すことができます。そのため細胞の細菌汚染の心配もなく、患者様の大切な幹細胞を保存できます。

「細胞バンク」ご利用の流れ

How to use cell bank
【1】皮下脂肪吸引
充分なご説明をさせていただき、ご理解いただいた後に、ご本人様の腹部や大腿部の皮下脂肪を吸引します。
【2】幹細胞抽出
吸引された脂肪から、専門スタッフが幹細胞を抽出します。
【3】幹細胞冷凍保存
抽出した幹細胞を超低温保存(マイナス180℃以下)の中で長期保存します。細胞を保存されている方には、随時臨床研究の動向や臨床応用の状況を説明させていただきながら、必要時に備えて準備を進めていきます。
【4】細胞移植治療
患者様がお悩みの各種症状を確認の上、治療部位に細胞バンクに保存していた自己由来の細胞を移植します。

「細胞バンク」の治療費用

※1回当り単価
吸引・保存 150万円(税込165万円)

※公的医療保険が適用されない自由診療です。

当院では自己の脂肪組織から採取・精製した細胞を、培養などの工程は行わずに投与いたしますので、
基本的に細胞投与に関して問題となるような合併症が起こることは考えにくく、これまでも重篤な合併症が起こったという報告はありません。

しかし、腹部や大腿部の皮下から、脂肪組織を100ml〜400ml程度採取いたしますので、
脂肪採取に伴う合併症の可能性は考えられます。たとえば、採取部位の腫れや皮下出血、軽度の痛み、感染、まれに発熱などが起こる場合があります。
いずれも一時的なものであり、適切な処置によって数日から1週間程度で回復します。

また、これまで全国的にも重篤な副作用の報告はなく、安全性の高い治療であることが確認されています。